FIREを目指すにあたり、重要な要素のうちのひとつである節約に関する事例紹介です。
これまで活動してきた経験から、節約は最も簡単に効果が得られると考えています。実際にHodo家 では固定費見直しで年54万円の節約に成功しています。
今回は、なぜ節約が簡単か、どうやって固定費削減をしてきたかについて紹介したいと思います。
FIREに必要な3大要素
下記はリタイアまでにどのくらいの年数がかかるのか?のグラフを引用したものです。

『貯蓄率』と『投資リターン』により、『リタイアまでの年数』が決まります。
また、『貯蓄率』については、
『貯蓄率』=(『収入』ー『支出』)÷『収入』
で計算できますので、
『収入』、『支出』、『投資リターン』の3つで『リタイアまでの年数』が決まることが解ります。
つまり、
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 投資リターンを増やす
これらの活動が、FIRE達成までの期間を短くします。支出を減らす手段は節約ですね。
節約がなぜ一番簡単確実か
まず、投資にはリスクがあります。リスクというのは不確実性のことで、投資しても利益が出るか損失が出るかは不明ということです。米国株インデックス投資すれば年率5%のリターンが得られると言われていますが、年率5%というのは5年や10年の長期投資を前提としたものです。直近1年間はマイナスになることもあります。そして、リスクとリターンの関係は表裏一体であり、リターンを増やそうとするとリスクも増加します。
これは投資を否定するものではなく、投資の性質を説明しているにすぎません。
要するに、投資は頑張ってやったからといって確実に効果が得られるものではないということです。ただし、過去の歴史から投資が資産形成に貢献したのは事実で、今後も同様となる確率はそれなりに高いと信じていますし、長期で見る必要があるとも考えています。
次に、収入を増やすことですが、方法は本業で成功するなり副業するなり色々あると思います。ただ、即効性のあるものではありません。半年~かけてじっくり慎重にやるものだと思います。
収入を増やす最も効率的な方法は転職だと思います。これは実際に私自身も転職で収入を増やしたので実感していることです。ただリスクが無いわけではありません。転職活動しても良い転職先がみつからず無駄に終わる可能性もありますし、いざ転職してみたら聞いていた話と違うということもあるかもしれません。失敗しないように、調査期間や準備期間は必要になってくると考えます。
最後に節約ですが、比較的リスクは低いと思うのですが、失敗は無いとは言えません。例えば日々の買い物を、スーパー何件も回って比較して安くすませるとか、日用品をまとめ買いしたり、無駄使いしないよう日々気を付けるといったアプローチです。このような労力がかかったり、ストレスがかかるタイプの節約は長続きしないかなと思います。
※ 個人ならある程度コントロールして出来るかもしれませんが、家族に強いるのは難しいと思います
逆に長続きできると思わる節約が、固定費の削減です。
固定費というのは、住居費や水道高熱費、通信費といったように、毎月・毎年固定で払っているお金のことです。固定費は口座から自動的に引き落とされるので、お金を使ってるつもりがなくても、無意識のうちに支出されます。この固定費の削減ができれば、無意識のうちに使われるお金を減らすことができます。意識してないので、ストレスもかからず、継続することも容易です。効果が出るのは見直し後の引き落としからで、はやければ一か月後。もちろん限度はあると思いますが、即効性があり簡単に実現できます。
以降では、実際にHodo家 で固定費削減を実施し、どの程度の効果が得られたのかを具体的に紹介していきます。
固定費見直し前の状態
まず、こちらが固定費見直し前の状態にります。月間の支出額です。
住居費 | 94000 |
水道光熱費 | 19042 |
通信費 | 15995 |
保険料 | 9499 |
教育費 | 48000 |
合計 | 186536 |
上から順に変更したものを説明していきます。
まずは住居費ですが、これは住宅ローンの返済額です。ローン金利は低水準で、ローン控除額の方が利回りが大きいので見直しはしませんでした。
水道光熱費ですが、見直し前は東京ガス・東京電力を使っていました。これらを電力・ガス自由化にともない、別の会社に変更しました。特に電力についてはキャンペーンなどのタイミングで3回ほど乗り換えを行いました。
通信費は、見直し前は通話の部分で良いサービスがなかったので、ソフトバンクホワイトプランとデータ通信用格安Simの2台持ちにしていました。その後サービスが改善されていたため、格安Simに一本化して固定費削減しました。
保険料については、住宅ローンで団信の契約があり疾病保険も含んでいるため、元々生命保険の契約はありません。ただ、自動車保険が契約当時最安だったはずのものが、SBI損保の方が年間13764円も安くなっていると気づき乗り換えました。
最後、教育費ですね。結構金かけていたのですが、これは私が英語できないにも関わらず、外資で働いているということで、1対1の英会話の対面レッスンを受けていました。講師の方に自宅に来てもらってやっていたので、お菓子やお茶出したり、また講師の方も移動が無駄だったと思います。見直しを行い、オンラインでのレッスンに変更。講師は同じ方で継続です。
固定費見直し後
以下が見直し後の固定費と、削減効果を集計したものとなります。
見直し前 | 見直し後 | 月差額 | 年差額 | |
---|---|---|---|---|
住居費 | 94000 | 94000 | 0 | 0 |
水道光熱費 | 19042 | 12000 | -7042 | -84504 |
通信費 | 15995 | 14267 | -1728 | -20736 |
保険料 | 9499 | 8352 | -1147 | -13764 |
教育費 | 48000 | 12500 | -35500 | -426000 |
合計 | 186536 | 141119 | -45417 | -545004 |
トータルで年間54.5万円の固定費削減となっています。
見直しを実施したのは2018年頃なので、163.5万円も浮いたことになります。かなり大きいですね。
教育費の部分が極めて大きいです。節約というのは、大きいところから叩くのが重要で、元が小さい額を手間暇かけて改善したところで効果は微々たるものです。
また、これらの固定費削減で、サービスの質が落ちたということもないし、手間が増えたということもありません。むしろオンラインレッスン化で手間の部分も改善ています。
節約は継続することが大切です。無理してやっても長続きしません。ですので、無意識に引き落とされる固定費を質を落とさずに見直すことが、手っ取り早く確実な方法であると考えます。参考にして貰えたら幸いです。
また、各種契約を変更する際には、ポイントサイトを経由して申請しています。新規契約はTポイントを貯めるチャンスですので、ポイントサイト利用がお勧めです。最近だとソフトバンクへの電気会社変更で1万円分のポイント、2カ月電気代無料のキャンペーンで乗り換えました。
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ポイント活動との相乗効果でさらにお得デスね
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