『雲海のフロンティア』プレイレビュー:5年がかりで作られた90年代JRPG譲りの長編ファンタジーRPG

ゲーム

サマーセールでいろいろ買おうとしていたのですが、積みゲーが10本あることに気づいて購入を思いとどまったところ、新作リリースのメールが届いて、結局プレイしたくなって買ってしまった、RPGツクール製のインディーRPGです。5年かけて開発したそうです。

システム面

クラスとサブクラスを組み合わせる仕様で、ブレイブリーデフォルトに近い要素があります。ただクラスのレベルが上がる速度は速くないので、ある程度役割に合わせた育成計画が必要でした。

陣形はロマサガをリスペクトしているのだと思います。ただしターン制ではなくタイムラインバトルで速力が重要になる仕組みで、順番が決まりやすいだけで極端に回ってくる回数に差が出るというほどではありませんでした。

奥義には赤と青の2種類があり、使える状態になるとコマンド文字の色が変わります。両方使える状態だと紫になるという表示で、パッと見で状況が分かるのは良いアイデアだと思いました。

バランスと難易度

雑魚戦は序盤フラムでマヌーサ(相当のスキル)をかけてレヴィンで攻撃スキル(範囲攻撃→後半は連撃)を使い、あとはオートに任せる形で効率よく回せました。青奥義取得以降は軍師のエールでゲージを溜め、貯まっていれば奥義、そうでなければ連撃し、その後オートというローテーションです。

属性相性はソシャゲのように極端で、相性が良ければダメージ倍、悪ければ吸収(回復)まであります。ボス戦は弱点を狙う戦い方が基本ですが、1回戦って弱点を調べてから装備を調整して再戦すれば楽勝になってしまうので、そこまでせずその場でサーチしつつ手持ちのスキル・魔法で工夫する方が、ちょうど良い緊張感のあるバトルバランスになりました。ボスの大技もモーションが分かりやすく、防御やジャンプで対応できるため、初見でもまともに食らった記憶がないくらいでした。

四天王あたりから状態異常がきつくなりますが、ちょうどそのタイミングで全状態異常耐性のチート級装飾品が入手できるようになっていて、工房で量産もできます。反撃率100%の装飾品も同様に、入手できたら即全員分揃えるのが定石だと思います。

攻略のコツ

先ほども書いた通り、一部装飾品がチート級に強く、技能習得で装備個数を増やせる仕組みなので、タイミングを見て装備個数を早めに全員2個以上にするのが重要でした。状態異常防止と反撃率100%は反則級、クリティカル率アップもアタッカーには優先して付けたいところです。

攻撃面では奥義が強いです。軍師で奥義ゲージを溜められるエールというスキルを覚えるので、軍師クラス入手後はフラムは最優先で軍師育成し、他アタッカー陣は青奥義を取得し、フラムでエールして、ボス戦も雑魚戦も青奥義・赤奥義をがんがん使っていくことになります。

このゲームは防御バフ・デバフはあるけど、与ダメを増やすための通常スキルでの攻撃アップバフがないです。ただし、勇者の赤奥義で3ターン自己強化ができるので、火力補強のため勇者の育成の優先度は高いです。ボス戦は赤奥義と青奥義が揃ったら、赤奥義で自己強化し即青奥義ぶっぱが必勝パターン。青の方が貯まりやすいので、赤がまだまだなら青は使ってしまって、ときどき赤青同時使用というローテーションです。

攻撃魔法は正直あまり主力にはなりませんでした。バフ・デバフ・回復系は使うのですが、攻撃魔法を使いたいキャラは回復役も兼ねていたのと、全体回復はMP消費が大きく回復量も小さめだったため、MP消費を考えると殴る時はTP消費優先になります。唯一、HP吸収の闇魔法(ライフスティール)だけは別で、アタッカーに使わせても有用です。闇属性が効かない相手でなければTP回復しつつHPも回復できるため、ボス戦では特に頼りになりました。

個人専用技はどんな相手にでも無駄無く攻撃ができて青ゲージが貯まりやすい乱撃が一番使いやすく、次に全体技、列攻撃という順です。1つ目の技はあまり出番がなく、2つ目の技を育てる方が実用的なキャラが多い印象です。

キャラクター・クラスについて

主人公のレヴィンは万能型で魔力・慈愛も高く、速力も2番手という優秀さでした。ただ実際に一番使い方によってプレイ感が変わるのはフラムだと思います。速力が圧倒的で、初手デバフから序盤に活躍してくれるうえ、竜化すればHP回復するし3ターン超強化されます。先手必勝なので、どんな相手でもフラム、次にレヴィンが先に動けるという状況に慣れると、この2人を他キャラに入れ替える気にはなれませんでした。

前衛アタッカーはアズリーを採用しました。最終武器を一番早く入手できたのがきっかけでしたが、ステータスを見返しても攻撃力はトップであり、正解だったようです。タンクとしてメギストスも強そうでしたが、基本は防御よりも攻撃優先で良いバランスなので、テンポも考えると火力役が優先となります。回復役についてはハノにしましたが、青奥義で全体回復ができるネーデルの方が楽ができたかもしれません。

クラス育成は、繰り返しになりますが、補助役は序盤は盗賊(マヌーサ、魅了)、中盤は忍者(異常命中UP・火魔法のデバフ)、青奥義が揃ってからは軍師のエールが強いです。アタッカー側は勇者の赤奥義による自己強化バフによりダメージ倍くらいまで強化されるので、サブに勇者を入れておけば誰でも役割をこなせる感じです。あとは永続能力アップを取れる程度に幅広く育成して、ステの底上げをすれば良い感じでした。

クリア状況とその後のやりこみ

セーブデータ上のプレイ時間で34時間ほどで初回クリア。ラスボスは2連戦で、1戦目で消耗して厳しいかと思いましたが、そのまま初回挑戦で押し切れました。

初回クリア後は、全キャラLV99、全クラスマスター、全技能習得、全ステータスドーピングまでやり込みました。ドーピングアイテムはステータスごとに10個までしか使えない仕様だったため、攻撃力カンストなど上限そのものを試せなかったのはちょっと残念でした。

フルビルドの状態で最大ダメージがどこまで伸びるか試してみたところ、最大攻撃ステのアズリーに勇者バフかけて青奥義+クリティカル+弱点を重ねて背水の陣で12万程度までは出ました。それまでラスボス戦で記録していたのが2万程度だったので、6倍更新です(笑)。
レーヴェリアの魔法特化ならもっと出る可能性もありますが、ストーリー中使用しなかったキャラなので、特に愛着もなく、トライはしませんでした。

難易度については、ハードでのクリアも試しましたが、ノーマルと大差なく、一度戦って弱点を把握している有利さもあってか、育成途中の時点でも楽勝でした。

プレイ履歴とハードクリア時のビルドは下記です。

全クラスカンストしてから挑んだエクストラも、被ダメージ300~400クラスの攻撃はあったものの、それなりに強いかな?という程度で、こちらも余裕を持ってクリアできました。実績は陣形コンプ以外は達成しましたが、陣形はどこで何個取り逃したか解らないですし、最初からもどって全部調べていくモチベーションもないので、攻略サイトなしでは厳しそうです。

なかなか面白かったです。ゲームバランスが良く、ボリューム的にも大手ゲーム会社と同じくらいあり、育成の幅も結構広い作品でした。
個人開発で、しかもこのクオリティのゲームを2000円切る価格で遊べてしまうというのは、本当に恵まれた時代に生きているなと感じます。5年という開発期間の重みを思うと、なおさらです。開発者の方には感謝しかありません。今後の展開も楽しみにしています。

全キャラステータス一覧(フルカンスト時)

以下、参考までにLV99・全クラスマスター・全技能習得・最強装備(装飾品は装備無し)・フルドーピング済み時点の全キャラステータスです(括弧内はステータス画面にも表示される技能適用前の基礎値)。

キャラHPMPTP攻撃守備魔力耐魔慈愛速力
レヴィン1522280280696
(370)
226
(80)
737
(370)
270
(88)
420
(270)
271
(190)
ザナッド1586240290719
(380)
239
(82)
645
(310)
245
(78)
348
(220)
229
(155)
アズリー1407250280789
(420)
226
(79)
683
(340)
223
(82)
330
(210)
230
(160)
メギストス1714270270668
(340)
287
(115)
674
(330)
173
(45)
402
(260)
212
(145)
フラム1253260260607
(310)
216
(77)
687
(320)
262
(86)
378
(240)
318
(225)
ネーデル1356300250583
(290)
212
(74)
682
(320)
280
(98)
504
(330)
242
(170)
レーヴェリア1292290260632
(330)
215
(76)
849
(430)
276
(95)
154
(60)
254
(180)
ハノ1215290250621
(310)
209
(72)
757
(370)
280
(98)
450
(290)
260
(185)

最後まで読んで頂きありがとうございます♪
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