最近読んだ本のメモです。今回もAIに勧められた本と、予約して忘れた頃に順番が回ってきた本が混在しています。
超訳LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン(評価:B)
AIおすすめ本。自分らの世代は100歳まで生きる確率が結構あるらしく、1971年生まれの試算だと、貯蓄率10%・年利3%で運用しても70代前半まで働かないと厳しいという結果が出ていました。投資してない前提でこれなので、年金の運営もそのうち厳しくなりそうです。寿命も健康寿命も伸びているのだから、もっと働けというのは仕方ない流れなのかもしれません。
無形資産という考え方が本書の軸で、以下の3つに分類されています。
生産性資産:所得を増やすのに役立つ要素
活力資産:肉体的・精神的な健康と幸福
変身資産:多くの変身を遂げるのに必要な、自分についてよく知っていることや新しい経験への開放性
生産性資産はもう完了。活力資産と変身資産は、このブログを継続する過程で自然と積み上がってきた実感があります。ブログの貢献が地味に大きいですね。
教育→仕事→引退の3ステージから、仕事がマルチステージ化するという話も出てきますが、これは自分にとってはもう終わった話です。転職したり働き方が大きく変わったタイミングが何度かありましたが、それをマルチステージと呼んでいいのかはよくわかりません。
引っかかったのは、引退ステージのマルチステージ化について本書が触れていないことです。ポートフォリオワーカーという言葉が出てきますが、FIRE後はワーカーではないので、ポートフォリオ遊び人とでも言うべきでしょうか。FIREの歴史自体まだ短く、2ステージ目に突入している人などほぼいないでしょうから、参考にできる羅針盤はなく、自分で考えるしかなさそうです。
結局、FIRE後にどうマルチステージ化するか悩んでいたこと自体が、社畜寄りの発想だったのかもしれません。FIRE民としては、「設計された人生」ではなく「設計しない人生」の方がしっくりきそうです。
人生の短さについて セネカ(評価:D)
人生は思ったより長いという本を読んだ直後に、今度はAIから人生は短いという本を勧められました。
古代ローマの思想家セネカが、時間の大切さについてパウリヌス宛てに書いた手紙形式の本です。右ページに警句、左ページに本文という構成で167ページ続きますが、正直ずっと同じような内容の繰り返しで、何一つ刺さりませんでした。だから何だ、という感想に落ち着いてしまいます。
FIRE民は、他人の時間を生きるということから既に解放されている立場です。人生が長かろうが短かろうが、今が幸せでそれが続くならそれでいい。人生に意味などなく、ただの暇つぶしだと思っています。
楽しむということ M.チクセントミハイ(評価:B)
これもAIおすすめ本です。人が特定の活動に深く没頭し充実感を得るフローを実証的に扱った本です。外的な報酬のためではなく活動そのものを目的とする自己目的的経験、退屈と不安の間にフローが存在する、課題の難易度と自分のスキルのバランスでフローが決まるという話など、興味深い内容が並びます。
労働者が仕事から引き出せる楽しさはごくわずかという研究結果が紹介されていましたが、そりゃそうだろうと思います。仕事という時点で、その活動はもう楽しむためのものではなくなる。だからFIREするわけです。本当に楽しいと思えるならFIREなんてする必要はありません。
マイクロフローという概念まで出てきて、なんでもフローだなという気にもなりましたが、読み進めるうちに、フローである必要もないんじゃないかという感覚に落ち着きました。家の掃除をしているときも大体フローに入っている気がしますし、単に集中しているだけとフローの違いも厳密にはよくわかりません。Hodoとしては、フローにこだわらず、楽しめればそれでいい、という結論です。
時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話 桶井道(評価:E)
1年くらい予約待ちして順番が回ってきた本ですが、開いてみたらまさかの小説でした。65歳で資産ゼロの孤独な老人がタイムリープしてやり直し、FIREに成功するという筋書きです。FIRE民がFIREテーマのなろう小説を書いたらこうなるのかもしれない、という内容です。
30歳時点で年下の若手ホープの彼女がいるような恋愛強者が、孤独な老後を送るという設定にはさすがに無理を感じました。著者の願望が反映されているのでは、と思わなくもありません。なろうエンタメ寄りにするなら、いっそ異世界ファンタジー要素を入れてほしかったところです。1年も予約待ちした甲斐があったかというと正直微妙で、なんでこれ予約したんだろうね。
以上、今回の4冊でした。LIFE SHIFTはマルチステージという設計図の話、セネカは意味なんてないという話、チクセントミハイはフローにこだわらなくていいという話、貯金ゼロおじさんは願望が透けた小説、とバラバラな内容でした。


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