2025/10/4 現在の各種資産状況です。
日経平均は先週終値から0.91%の上昇。S&P500は1.09%のプラス、ビットコインは9.95%のプラス、米10年債利回りは4.124%(-0.054%)、ドル円は1.37%の円高で1ドル147.44円となっています。
Hodoの運用状況としては、金融資産は先週から約185万円のプラス、比率では1.03%のプラスです。ビットコインが好調でATH更新。資産バブル感がヤバいです。
退職を控え、給与収入が途絶える生活へ移行するにあたり、ポートフォリオ(PF)の見直しを実施しました。無職生活では当然ながら収入源が断たれるため、これまでと同じリスク水準を維持することは心理的にも難しいと考えられます。しかし、リスクを過度に落とせばリターンも減少し、生活資金が枯渇する「資産寿命」の問題に直面する可能性があります。
そこで今回は、リスクとリターンのバランスを複数パターンで変更し、資産がどのように推移するかをモンテカルロシミュレーションによって検証。現行PFが本当に最適なのかどうかを定量的に判断しました。
シミュレーションの準備とポートフォリオの数値設定
今回の資産シミュレーションには、FIRE夫婦 アキ&タカ チャンネルさんの動画で配布されているスプレッドシートを利用し、下位2%のグラフを追加し、モンテカルロシミュレーションの回数を5,000回に増やして精度を上げています。
リスクとリターンの数値は、myindexの資産配分ツールを用いて算出しました。
現在のPFは、仮想通貨や外貨、サヤ取りなど複雑な要素を含んでいますが、myindexのツールにはこれらの項目に対応するものがありません。そのため、以下の通り代替項目を設定し、簡略化しました。
| 実際のPFの項目 | myindexでの代替項目 | 備考 |
| 外貨(ドル、トルコリラ、ペソ) | 先進国債券、エマージング債 | 為替変動リスクのある債券として代替 |
| サヤ取り | 日本債券 | 現金より利回りがある低ボラティリティ資産として代替 |
| 仮想通貨 | ― | 一旦除外して計算後、別途補正 |

上記でmyindexに入力したところ、いったんリターン7.4%、リスク8.8%という数値が算出されました。
その後、仮想通貨(ビットコイン)のボラティリティ補正を実施しました。大和総研のレポートで示されたGPIFのPFにビットコインを組み入れた際のリスク・リターンの変化率を参考に、独自の自動売買による低ボラティリティ(実測20%弱)を考慮して補正した結果、最終的なPFのリターンは10.8%、リスクは9.2%となりました。

この算定値(リターン 10.8% / リスク 9.2%)はかなり好成績に見えるため、シミュレーション上は悲観的なシナリオとして、以下の通りリターンを抑え、リスクを上げて計算することにしました。
- 前提条件(現行PF):リターン 7% / リスク 11%
シミュレーションのその他の前提条件
退職後の生活を想定し、全てのシミュレーションで以下の共通条件を設定しました。
| 項目 | 設定値 | 備考 |
| インフレ率 | 年 2.0% | |
| 税率(譲渡益) | 20.0% | |
| 給与収入 | 0円 | 無職を想定 |
| 年間支出 | 450万円 | |
| 大学学費 | 4年間にわけて総額 500万円 | |
| 年金受給(65歳〜) | 夫 120万円 / 妻 50万円 |
シミュレーション結果と考察
現行PFと、リスク・リターンを変更した2パターンについて、資産推移を比較しました。
- 現行PF リターン:7% / リスク:11%

【結果と考察】 最も厳しい市場環境を示す下位2%のチャートでは、約50年後に資産が尽きるという結果になりました。下位10%以上の成績であれば、資産寿命に大きな問題は見られません。これが、現行PFを継続した場合の成績です。
- リスクを減らしたパターン リターン:5% / リスク:8%(リターンとリスクの比率は維持)

【結果と考察】 リスクを減らすことで安定性を期待しましたが、資産寿命は最初の結果よりも短くなるという予想外の結果となりました。資産1億円を割り込む時期も2045年前後で大差なく、一方で下位10%以上の良好な成績では現行PFよりもリターンが大きく落ちています。リスクを落とすことによる資産寿命増加のメリットは見られず、現状よりリスクを減らす優位性はないと判断できます。
- リスクを高くしたパターン リターン:11% / リスク:16%

【結果と考察】 平均的な成績は当然向上しましたが、問題は成績が悪かったケースです。下位2%時の資産寿命が尽きるタイミングは2075年頃で、現行PFと大差ありません。しかし、資産1億円を割り込む時期が2035年頃と、前の2パターンより約10年も早くなっています。これは、初期段階で大きなリターンが得られなかった場合、支出によって資産が急速に目減りすることを示しており、退職直後の無職期間で取るにはリスクが高すぎると判断しました。
最終結論:現在のポートフォリオ維持が最善
今回のシミュレーション結果から、以下の結論に至りました。
- リスクを落とすメリットはない:リターン低下による資産寿命への影響が大きく、安定化の恩恵を上回る。
- リスクを増やすのは危険:初期の成績が悪かった場合、資産が急速に目減りし、生活に支障をきたす可能性が高まる。
したがって、現状のPF(リターン7% / リスク11%)が、リスクを抑えつつ資産寿命を最大限に確保できる最適なバランスであると結論づけました。
今後1年、2年、5年と運用を続けチャートの位置が確定した段階で、リスクを落とす方向で再シミュレーションを行いPF変更する可能性はありますが、現時点では「変更なし」という判断が出来て一安心です。
自動売買確定益

自動売買では『1日1万以上の利益』を目標に運用中です。アクティブ運用で我が家のエース部門となります。
| 週間確定益 | 本年確定益 | 年利換算 | |
|---|---|---|---|
| ビットコイン | 86730 | 2724100 | 15% |
| FXトレード | -188315 | 1803899 | 6% |
| 合計 | -101585 | 4527999 | 9% |
※ ビットコインはコインチェック API経由でトレード
※ スワップサヤ取りはトレイダーズ証券【LIGHT FX】を利用中
各種積立設定

積立設定等で追加投資している商品群です。
| 新NISA | 10万円/月 | eMAXSIS SP500(10万) |
| 新NISA(妻) | 30万/月 | 楽天オルカン(25万)、楽天SP500(5万) |
| iDeCo(妻) | 23000円/月 | たわらノーロード先進国株式 |
| ビットコイン積立 | 約0.05BTC/月 | ビットコイントレード時に定期購入 |
※ ビットコイン積立はビットコインのトレード益から行っています
資産集計結果
パッシブ運用、その他も含めたトータルでの集計結果です。
| 内訳 | 評価額 | 先週比 | 配分比率 | 目標比率 |
|---|---|---|---|---|
| 株式・金 | 70144299 | +916269 | 41.6% | 40% |
| 債券 | 9907524 | +4689 | 5.9% | 5% |
| FX・CFD | 57908717 | +507692 | 34.4% | 40% |
| 暗号資産 | 30536059 | +1805436 | 18.1% | 15% |
| FI達成レベル | 124/100 | +2 |


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